曙ブレーキ工業と事業再生ADRの研究#3
前回のポストの補足
前回のポストで触れていた「北米での生産拠点を最適化するためにBoschからむしろ事業を譲り受けた」っていうのはBoschから事業を譲り受けることで「"北米全体"でのブレーキ生産量を最適化する」という意味だったようです(社長インタビューより)
ただ、北米でのブレーキシェアとかの資料が見つからないので、実際どこまで北米でシェアを得て適正化が行われたかっていうのが分からない...(´・ω・`)
自動車業界での完成車メーカーとサプライヤーの関係について
これについても明確な記事とかが見つからないんですが、どうやら部品があるモデルに採用された以上サプライヤーはメーカーの生産量(発注)に応じて休日稼働や設備の保守が追いつかない状況に陥るとしても粛々と供給を行わなければならないようです...
恐ろしや...これが発注者と下請けのパワーバランス...
資料補足
前回のポストの中で北米市場での生産混乱について触れていましたが、それの補足資料です。想定外コストがxx億かかった! っていうだけじゃなんか説得力に欠ける気がするので北米セグメントの総従業員数のデータを用意しました。
生産混乱期の臨時従業員数の急増が分かりますね。
それにしても、この自動車生産台数の急増って予測できないものなのかなぁ...
確かに2014年にGMは大量に新モデル投入してるけど、ここまで対応が後手後手に回ってしまうもんなのでしょうか...曙ブレーキ工業における生産計画(完成車メーカーの自動車生産台数)の見通しの甘さが気になります。
シェア拡大のためにとりあえず受注したけど、その後の伸びとかは気にしてなかったとか。そういう気がしますね、完全に憶測ですが(笑