倒産の研究#1

自分なりの倒産モデルの構築を目指して卒業論文の執筆(の前段階)を始めた入江であったが...

 

現在思い浮かべている卒論のマイルストーンはこんな感じです。

1.倒産の定義決定(まぁこれは東京商工リサーチ(TSR),帝国データバンク(TDB)の定義の
 ままになりそうですが...)

2.倒産企業のデータ収集及び範囲の限定化(業種、倒産時期、倒産原因、その後)

3.範囲を絞った後の企業の倒産までの財務データ収集(5~10年)

4-1.倒産企業の財務データに見られる傾向分析

  または
4-2.倒産企業の競業他社との財務データを収集し倒産企業と比較分析

5.(可能ならば)定性的研究

6.倒産予測、倒産診断モデルの構築

7.執筆

8.査読

 

と、ざっと書いてみましたが現時点で難問がたくさんあるんですよねぇ...

 

現在の進捗...

A.倒産の定義を決定

  • 1 銀行取引停止処分を受ける
  • 2 私的整理をする
  • 3 会社更生手続の開始の申請
  • 4 民事再生手続の開始の申請
  • 5 破産手続の開始の申請
  • 6 特別清算開始の申請

B.倒産の企業のデータ収集の為範囲を設定

  • 1 上場企業
  • 2 銀行業は除く

上場企業に絞った理由は財務データの入手が比較的に容易であると判断したためです。
また同様の理由で今後倒産企業の倒産時期でも絞っていきたいと考えています。

銀行業を除いた理由は財務諸表の形式が異なる為です。

 

とりあえずA,Bに基づいてデータを集めていったのが↓です。

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これは、wikipedia東京証券取引所で上場廃止となった企業一覧 - Wikipediaを元に作成して行きました。(財務データの入手可能性について考える前に作ったのでかなり昔の企業からとなっています)。まだ有報の入手可能性について詳しく調べていないのですが、恐らくEDINETでの提出が義務付けられた2004年あたりからは確実に入手できるのですが、それ以前となると大学のデータベースの利用が必要になると思います...

 

次の問題点として、このデータのままだとAの倒産の定義で定めた私的整理が含まれません。また、私的整理についての情報をどのように集めるかという点がまだ決まっておらず分析云々の前にデータ集めで長期戦となりそうな予感がします...

 

とてもつらい。